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ビットコイン市場に進出!市民権の放棄? 映画『ソーシャル・ネットワーク』に登場した強者たちの壮絶な後日談

主人公のマーク・ザッカーバーグに多大な影響を与え、数々の助言を残した人物として知られるナップスター創業者ショーン・パーカーや、訴訟で争ったサベリンとウィンクルボス兄弟。映画『ソーシャル・ネットワーク』を観た方にはお馴染みの登場人物です。

今回は、そんな破天荒な生き方をしてきた人物のその後を調査。エンジニア・クリエーターとして出発した彼らの人生は一体どこへ向かっていったのでしょうか?

エンジニアたちの英知と人との出会いが生んだ、Facebookをめぐる社会的影響やその注目度を見ていきましょう。

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薬物所持容疑をきっかけにFacebookを去った、ナップスター創業者「ショーン・パーカー」のその後…

P2Pを用いた音楽ファイルの共有サービス・ナップスターの創業者「ショーン・パーカー」。劇中では薬物所持の容疑を掛けられたところで終了してしまいましたが、その後はというと証拠不十分のため起訴はされなかったとのこと。

しかし、Facebook社内で最も影響力のある投資家「アクセル・パートナーズ」のジム・ブライヤーによって追放されてしまいました。しかし、転んでもただでは起き上がらないのがショーンの性格。

逮捕騒動から翌年の2006年、幅広い人脈を活用してサンフランシスコに本拠を置くベンチャーキャピタル「ファウンダーズ・ファンド」に加入。2007年にはナップスターの共同創業者「ショーン・ファニング」と新企業の”Air Time”を創設しました。

「僕はショーンがFacebookを去ったとは思えないんだ」というザッカーバーグの言葉を体現するかのように、「Airtime」製作の知らない人とランダムでチャットができるFacebookアプリは人気を博しました。


▲ショーン・パーカー氏 出典:Wikipedia

その後は、2010年に音楽ストリーミングサービス「Spotify」に1,500万ドルを出資したことでも有名に。翌年にはSportifyとFacebookの提携を発表し、2013年にはアプリ会社の「Will Call」にも200万ドル以上を投資して大成功。ショーン・パーカーは投資家としての実力を発揮し始めました。

しかし、その矢先の2014年「ファウンダーズ・ファンド」から脱退。2016年の大統領選挙を見越して、市民の政治参加を支援するプロジェクト「Brigade」を開始。破天荒な彼の動向は常に予測不可能です。

出典:
NEX.FM
Techcrunch
All Digital Music

株式比率を下げられ、Facebookを飛び出した天才エンジニア「エドゥアルド・サベリン」は?

Facebookのアルゴリズムを最初に窓ガラスに書いたことで有名なエンジニア・エドゥアルド・サベリン。

Facebook社の所有株式を34%から0.4%に希薄化させられ、劇中ではザッカーバーグに訴訟をしかけるシーンで終わりましたが、現実では告訴に勝利。Facebook共同設立者としての肩書き、そして株式を取り戻すことに成功しました。

その後、再取得した株式を「Digital Sky Technologies」社に譲渡し、大金持ちに。(なお、具体的に譲渡した株式数は明らかになっていません)

2011年9月頃には、ブラジル出身のサベリン氏は米国の市民権を放棄。約40億ドル(約3200億円)相当のFacebook株を保有したまま、税負担の軽いシンガポールに移り住みました。

その結果、米国中から「節税が狙いだ」と大バッシングに遭いました。特にチャールズ・シューマー米上院議員はサベリン氏を念頭に、市民権を放棄した富裕層に対し、新税を納めなければ再入国を禁ずると宣言したほど。


▲エドゥアルド・サベリン氏 出典:Wikipedia

サベリン氏は泣く泣く「米国市民であった期間に取得した資産に関してはこれまでも適切に納税してきたし、今後も全額を払う」と表明し騒動はひと段落しました。また、2015年6月にインドネシアの女性と結婚しています。

出典:Businessinsider.com

パクリは絶対に許さない!ザッカーバーグに訴訟をしかけたウィンクルボス兄弟はというと…

Facebookのアイディアをザッカーバーグに盗まれたと主張するウィンクルボス兄弟。

2005年の告訴から6年を経た2011年に示談が成立し、Facebook社から6,500万ドルの支払いを受け取ることが決定。そして、訴訟騒動が落ち着いた2012年4月に兄弟は驚きの行動をとりました。

ニューヨークのウォール街で「Winklevoss Capital」という名のベンチャーキャピタルを新設。投資家としての人生を歩み始めたのです。

さらに彼らは、仮想通貨のビットコインの価値が急落した2013年に投資を決意し、ビットコイン業界に進出を果たし「Gemini Trust Company」という会社を新設。

 
▲左:タイラー・ウィンクルボス氏 右:キャメロン・ウィンクルボス氏 出典:Wikipedia(TylerCameron

3年間の準備期間を経て、ニューヨーク州金融サービス監督局(NYDFS)より信託銀行として許認可を受け、ビットコイン取引所の営業を開始しました。2015年10月にはアメリカの2ch「Reddit」のAMAセッションに参加。

「将来、ビットコインの価格は1000倍」になると語り、ビットコインの未来を明確に方向づけました。ウィンクルボス兄弟は、Facebook社より獲得した6,500万ドルをフル活用して精力的にビットコインの覇者を目指しています。

出典:
Venturebeat
Observer

エンジニア・クリエーターとしての出発点が、未来への可能性を広げている!

新規ビジネスの開業や株取引、大統領選挙支援、市民権放棄まで。映画の中に描かれた期間以降も、破天荒な生き方を繰り広げてきた強者たちが、より貪欲にチャンスをつかみにいく姿勢が垣間見れました。

エンジニア・クリエーターとして出発した彼らの人生は、そういった技術力や能力を身につけているからこそ、新しい事業に向かい、その結果仲間と衝突することもあるのだと思います。訴訟にまで及ぶケースは極端ですが、Facebookをめぐる社会的影響はどこまでつづくのか、今後も彼らの動向から目が離せません。

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